優れた指揮官は劣勢でも敗北を回避する

戦士個人は如何に自分の能力を駆使し任務達成を果たすかを考えれば良い。しかし指揮官は個々の戦士の性質と能力を理解し、最大限の能力が発揮出来る心境と状況とを考えなければならない。単純な数だけでも戦士は自分一人の事だけなのに対し指揮官は戦士の人数分の事を考えなければならない。それだけでも時間と労力が数倍必要となる。
けれど。結果というものは事前準備の段階で決定する事が多い。事前準備無しに良い結果になる事は少ない。
心境と状況とを把握し、事前準備を行い、望んだ結果に導く。それこそが指揮官の指揮官としての戦闘であるだろう。そして、だからこそ、と喜べる人間が指揮官に向いているのかもしれない。例えば将棋やチェスを楽しめる種類の人間等は当てはまるかもしれない。
只、現実は将棋やチェス等と違い勝敗が曖昧な事も多く在る。何もかもが綺麗に決着するわけではない。それが好きか嫌いかは個人の嗜好に因るだけだろうけれど。


そして、指揮官と参謀が別なら完璧に無意味な話。