会話の端々から

僕は得意か不得意かは別にして説明が好きではない。面倒だと思ってしまう。だから説明という行為が要求される場面では説明が必要だと思うような場合以外には適当な戯言や曖昧な漫言で誤魔化している。
知人にパーマを掛けた事に気付かれた。いや、他の人達も気付いてはいたものの特に言わなかっただけだろう。ともあれ知人に「あれ?どうしたの?」と訊かれたのだけれど説明する必要が在るとは思えなかったし説明する程の理由でもなかったので「色々と在ってね」とだけ答えた。
という話を別の知人にしたら「その台詞だと相手に想像させるよね。それこそ色々と」と言われた。僕の台詞だと私生活で何か変化が在ったように感じられるのだと言う。そんな風に感じられても僕は困る。
私生活に変化が在ったと思われているらしいのに今更「単に今までの髪型に飽きたからだよ」とは言い難い。人間の想像力は凄い。