換言

「揺り篭から墓場まで」という言葉を僕が知ったのは確か北欧の国の社会保障か何かの話題だったと記憶している。
社会保障の話はさて置き、僕はこの「揺り篭から墓場まで」という言葉が結構好き。意味は単に「生まれてから死ぬまで」や「人生全て」なのだが言葉の表現の仕方が好き。
これは「朝から晩まで」の事を「おはようからおやすみまで」と表現する事と同類だと思う。他にも「東から西へ」を「陽の昇る方から沈む方まで」と表現する事や「女性全て」を「幼女から老婆まで」と表現する事も同類だろう。
こういう面白い言い回しを出来るか出来ないかは或る意味では本人の言語感覚次第だと思う。僕は異国の本を余り読まないのだけれど、それは翻訳文を読んでいるとどうしても違和感が付き纏うから。優れた言語感覚を所有する人が翻訳者という職業になれば僕は翻訳書を読む時に違和感を感じないで読む事が出来るのだろう。
つまりは異国の本を原文のままに読めない僕の能力の低さが問題。