時言

フライデー:要注意高校リスト掲載、神奈川教委など抗議
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040619k0000m040141000c.html
内容は写真週刊誌「フライデー」が、ディスカウント店が偏差値で採用を差別しているとする記事の事。
県教委は「単なる偏差値リストと異なり、生徒の素行が悪いような印象を与える点で重大」と抗議に踏み切ったらしいけれど、記事は「ドン・キホーテ」が「偏差値40以下の高校出身者は採用不可」などとする社内基準を作り、これに従って採用を実施しているとの内容。
これだけでは「単なる偏差値リスト」でしかないだろうから同記事の社内基準に添付されているという「要注意高校リスト」を掲載し、東京都、神奈川県それぞれ100校以上の実名と学校別の偏差値が記されているという方が問題なのだろう。この「要注意高校リスト」という物の方が問題なのではなかったら「生徒の素行が悪いような印象を与える」のは「単なる偏差値リスト」でも充分という事であり、もしそうならば「偏差値」そのものが問題という事になってしまうのだから。
 東京都教委は「出身校に対する予断と偏見による採用選考を示すもので看過できない」とし、今後、事実関係が確認された段階で、ドン・キホーテに是正を求める方針を示していると在るのだけれど「公正な採用選考」とは何なのだろう。出身校に対する予断と偏見は高校でも大学でも暗に明に在る。国家公務員などは出身校によって待遇が違うと聞くのだけれど国に是正を求めたりはしないのだろうか?多分しないのだろう。それはメリットとデメリットの天秤の問題で公正の問題ではないからだろう。資本主義に成りきれない資本主義。能力主義に成りきれない能力主義。微妙で曖昧な方針。
ところで
学歴社会が終わったという言葉は誰が言ったのだろう。