調停者

台風みたいで風雨の音が五月蝿いが僅かだけど今現在の僕の心境とシンクロしていて落ち着く。心境が進むと晴れなければ良いのに、とか思うのかもしれない。
板挟み。
僕は人と接する時に意識的に(そして恐らく無意識的にも)ある程度の距離を置いて接するように心掛けている。それは知人、友人、親、兄弟に関係無く。これは多分、人間が個でしかないという思い込みに原因があると思う。どんなに親しくても血縁関係にあろうとも最終的には個でしかないという思い込み。
例えば5人で居ても5人で一つという数え方を考えるのではなく1人+1人+1人+1人+1人で居るから結果として5人という数え方を考える(5人×1ではなく1人×5という事)。
だから何らかの人間関係上の問題が発生したとしても基本的には当事者同士の問題であり、知り合いでも他の人間には関係無いと考えている。愚痴を言ったり相談をしたり程度ならばまだしも、どちらの味方だとか敵だとかは愚かしいと思う。自分達の諍いに関係の無い他人を巻き込むな、と。
僕が冷たいとか言われる所以は此処等に在るのかもしれないな。
さておき、そういう風に心掛けていたはずなのに巻き込まれた。僕自身は適度に距離を置いているつもりだったのだが失敗していたようで、両方からの相談に始まり互いの探り合いやら何やら。一応どちらにも味方しないと断っておいてから両方から話を聞くが「それが原因?」と訊きたくなるような内容。もっと大切な事が在るのではないかと思う。暇なのか何なのか知らないが呆れる。
生きていれば怒りが湧く事も在るだろうけれど、意識の向ける方角をもう少し考えたら楽しいのではないかなと思う。
周囲の影響は程度の差こそ在れ必ず在るのだろうから難しいかもしれないけれど。