狐と狸の化かし合い

誰にでも他人に向ける営業用の顔や態度、雰囲気みたいなものが在るのだろうと思う。僕には他人用と知人用くらいしかないけれど、人によっては細かく家族用や友人用、恋人用と使い分けているのかもしれない。
良い事なのか悪い事なのかは知らないけれど、他人用の技術が上がっているような気がする。一昨日の結婚式で何度も初対面の人に話し掛けられた時も、僕が全然興味無い話題でも(ぎこちないかもしれないけれど)笑顔を作って対応出来た。意図的に表情を作ったりするのは苦手だったはずなのだけど。
僕の知人の先天的な嘘吐きによると表情を作るのは顔の筋肉を結構使い、また状況に合わせた表情を素早く作るためにある程度の慣れが必要との事。また嘘を吐くだけではばれるので嘘を演出しなければならないらしい。その為には表情や雰囲気が大切との事。
嘘がばれて問題になるのは三流で、嘘がばれても問題にならないように対処出来るのが二流、嘘がばれないのが一流で、嘘がばれず嘘によって相手を幸福に出来るのが超一流。
僕は何流なのだろうか。