前向きな言葉が多いような気がするけれど不快感は無い

下に記している方程式(?)は順不同。「残酷=美しい=優しい=強い」でも何でも順番はかまわない。只、自分の中では下に記している順で成立したからあの順番で記しただけ。
片付けていたら地雷震高橋ツトム)文庫版全10巻が出てきた。逐一懐かしがって読んだりしているから遅々として整理が進まない。一応それも見越して時間を割いているのだけどそれにしても遅い。
話を本題に戻して。文庫版には一冊一冊に帯が付いているのだけれど、その言葉が少し考えさせられるなと。以下に多少なりとも考えさせられた言葉を枚挙してみた。

  • 1巻。2巻。特に無し。
  • 3巻。「法を犯すばかりが‘罪’ではない」「ひとつ歯車が狂うと‘正義’というものも狂ってしまうことがある」
  • 4巻。「この世の中がイヤなら自分で変えろ」
  • 5巻。「‘生’ある限り‘死’に甘えるな」「生きている限り最期まで生き切れ」
  • 6巻。「己の鼓動を感じているか」「生きていく意思を持つ者だけが、この世にいることを許される」
  • 7巻。「己の殺意を向かい合え」「瞬きの刹那さえも惜しんで生きる」
  • 8巻。「虚実の境界線は見えているか?」「歪むのは人間か、それともこの世か」「社会という集合体は、その単位が人間である以上歪みが生まれ、そして連鎖する」
  • 9巻。「贖罪せし者は何を得るのか」「「‘罪’とは裁かれる事で了するものではない」「生命の価値を定めることができる人間などいない。―それが己の生命であろうとも」
  • 10巻。「脈を刻み影を落とす、すべての‘生’ある者たちへ」

僕の性質的に何かを信用するのが難しいという前提が在る事も含めて、無条件に納得は出来ないのだけれど少し考えさせられた。させられた、と受動形で記しているけれど嫌ではなかった。喚起させられた、きっかけとなった、程度の意味合いで。
そういう点で音楽などの芸術作品は本当に凄いと思う。残念なのは僕に良い作品と悪い作品の違いが分からないので好き=良いとなってしまう辺り。残念な反面、良し悪しが分からないからこそ純粋に好きなものを単純に楽しめる辺りは良いのではないかななどとも思う。
弦楽器は本当に良い。僕が今現在そういう時期なのかもしれないけれど琴線に触れるというのはこういう感じなのかな。