足したり引いたり

僕は人間関係を算数的(数学という程ではない)に考える人間らしい。
他人に言わせると僕は様々な要素(好き嫌いの関心から愉快不愉快の感情、自分自身にとって有益か無益か害悪など)を計算し総合でマイナスならば関係切断でプラスならば関係継続と判断しているらしい。それは特に僕だけではなくて大抵の人間はそうなのではなかろうかと思ったのだけれど、僕が他の人間と違う箇所はマイナスになった途端にそれまでどれだけ親しくともどれだけ継続期間が長くとも関係切断する事で、僕以外の人間は親しかったり継続期間が長かったりすれば簡単には切断しないらしい。
そしてこれは僕も自認しているし知人にも言われたが僕は一度切断した関係を再接続しようとする事が無いし再接続されそうになっても拒否する。僕は僕が自身の意思で切断した関係を再接続はしない。僕は関係拒否というものは断絶だと思っている。断絶は断絶が故に断絶でつまり何をどうしたところで届かないという事で仮に再接続したところで無様で不恰好な形にしかならない。いや、無様だろうと不恰好だろうと形になればまだ良いが恐らく形らしい形にすらならずに崩れる。と思っている。だから再接続しない。


思い込みによる視野狭窄とは理解しているけれど可能性は存在すれば良いというわけではない。必要無い可能性は寧ろ無駄な選択肢を生み迷いを生じさせる。