怠惰

特に何かが在ったわけでもないのに今日は特に何かを積極的に行なう気にならなかった。むしろ、何もないからかもしれない。
喜怒哀楽のような感情の起伏が殆んど無い。新しい発見の喜びも敵対する障害への怒りも終わった恋愛の悲しさも難しい挑戦の楽しさも無い。多少、極々多少の感情の起伏は在れども数瞬後にはどうでも良くなる。
人生には山や谷が在ると言われている。けれど認識していなかったら山も谷も無い様なもので事実として在っても無くても変わらない。僕の人生に山や谷は無いのか、それとも僕が山や谷を山や谷として認識していないのか。どちらなのか知らない。僕は知らない。どちらにせよ僕の現状には山も谷も無いも同然。


退屈なのは社会ではなくて僕自身なのだから僕の世界を退屈にしているのは僕。けれど僕は退屈がそれほどに嫌いではない。だからその事自体に問題は無い。問題は僕の周囲に「やる気」とやらを強要しようとする人間が居るという事か。