速度と安定性の天秤

いよいよ11月になろうとしている。何かと加速度的に忙しくなる時期。秋は大好きだし冬も結構好きだけれど忙しいのは嫌いだ。僕には僕の速度が在る。それを無理矢理急かされても速度が速くなるどころか遅くなる。普段よりも速度を上げようとする事で余計な負担が掛かり全体としての効率が落ちるのだから。そして失敗や間違いでもしたら更に遅くなる。焦って良い事など無い。何一つ無い。
走れば歩くよりもエネルギーを必要とする。エネルギーには限りが在るし無料でも無償でも無い。多くのエネルギーを消費する為には多くのエネルギーを摂取しなければならない。それも何かと引き換えに。何かと引き換えにしてまでエネルギーが欲しいわけでも必要なわけでもない。引き換えにするものも無い。
走れば歩くよりも転んだりする危険性が高くなる。多少の怪我ならば問題ではないかもしれない。けれど二度と歩けなくなるような大怪我だったならば、二度と起き上がれなくなるような致命傷だったならば。リスクとリターンはセットでしか存在しないけれど危険の可能性は低ければ低い程に良い。そんな事は今更で、僕はリスクを背負うくらいならばリターンを放棄する。
つまりは普段どうりが一番良い、という事。普段が破綻しそうな僕には言い難い事だけれど。