自分の事として

何週間か前に様々な恐怖の項目毎に度合いを数字で表現し一番怖い映画を特定するという事が何処かで行なわれていた。一位に輝いた恐怖映画の題名は忘れてしまったが、その中の項目の一つに現実味が在るかどうかという項目が在り現実味を帯びている程に数値が高い(=怖い)という事だった。現実味が在る方が怖い、というのは自分の事として置き換え易く、その分だけ身近な事柄として想像し易いという事なのだろうと思う。
さて、テレビのドラマ、特に恋愛ドラマだと見目麗しい男女が様々な愛憎劇を繰り広げているわけだが現実味を持たせる為に別段に目を惹くようでもない姿形の男女を起用してみてはどうだろうか。山も谷も無ければ起承転結もはっきりしない問題らしい問題も起きないような普通過ぎるくらいに普通で平凡な恋愛ドラマ。もしかしたら現実味が在る(=自分に近しい事として想像し易い)ので視聴者にもてはやされるかもしれない。


もてはやされるわけがない。そんな退屈なドラマを誰が観るというのだ。