小さな喜び

ほんの少し、ほんの少しだけ嬉しい事が在った。
僕が運動靴を無くし電話した時に「一応、次回来られた時に受付の係に確認してみて下さい」と言われていたので確認してみたのだけれど、やはり無かった。仕方ないので借りよう(僕の行っているジムは忘れた人用にかタオルや靴などを有料で貸し出ししている)と思っていたら偶然にも受付に知人が来て「無料で良いよ」と貸してくれた。貸し靴の値段など大した金額ではないのだけれど嬉しかった。それだけで普段は不快な時間がそんなに不快ではなかった。
知人とはいえ雇われの身で他の同僚も居るのに良かったのだろうかと思ったりもしたが、僕は知人の親切を無下に断れる程に豪胆ではないので遠慮無く借りた。