アルコールを介した変人との対話

昨日は久しぶりとなる友人に会った。この友人とは一年に一度程度というサイクルで会うので僕的には希少種。希少種だからといって価値が在るとか無いとかいう事ではないけど。人格的にも愉快な人で希少種。誤解を恐れずに簡単に言えば変わっている。遠慮が無いうえに口が悪いので言いたい事をズケズケと真っ直ぐに言うのだが一緒に居ても不思議と居心地は悪くない。特に面白い事をするわけでも言うわけでもない。どちらかと言うまでもなくテンションは低い。しかし話をしていて何処か普通という軸から妙にずれているのが分かる。普通の話を普通ではない軸から普通にする普通ではない人だからかもしれない。
互いの近況などから始まり多種多様な話をしたはずなのだけど具体的に何を話したのかは余り覚えていない。それでも幾つかの題目は印象に残った。
先ず年齢。僕は今年24歳だし相手は僕よりも何歳か年上。もうそろそろ将来設計を考えるべき年齢なのかもしれない、行き当たりばったりな人生も程々にしておく方が良い、と互いに自分の事を棚に上げて余計なお節介を焼き合う不毛な会話だった。
次に身体。太ったとか痩せたとか体調の事など。そういえば僕は外見に対して体重が重いらしい。体重を告げたら驚かれた。その後に「着痩せしているだけで実際は豊満な体(本当はもっと直截な表現)なのか」と訊かれたが貧弱な僕が豊満なわけがない。多分、体の密度の関係で重いのだろう、とは言ったが本当は知らない。何故に重いのだろう。
最期に男女の友情は成立するか否か。一応昨日の結論としては「成立する場合も在り、その条件は当人同士が成立すると思う事」となった。どちらか一方でも成立しないと思っていたら成立しているように見えても成立していないのだろう。一番簡単な想定状況は互いに欲情しえない相手だったら友情にしかならないという事かもしれない。相手には極めて失礼な話だが。
アルコールの入った頭でこれだけ覚えていれば僕にしては上出来。大抵の場合、会話内容の殆んどは忘れているのだから。