真実ではないが嘘でもない

僕程に頼りにならない人間に何かを頼むという事はそれなりのリスクを覚悟するほどに切羽詰っている、という事だろう。そんな一発逆転を狙い藁にも縋る思いでハイリスクハイリターンに掛ける駄目で元々という相手の心境を理解しているせいか、期待されていないなら必死になる事もないだろうと考えていたら忘れた。色々な日記サイトを巡っていたら忘れた。綺麗さっぱりと。
「どうなった?」というさして期待していないような雰囲気満載の連絡で思い出した。
やばい。
もし「忘れていた」と伝えれば既に地に落ちている僕の信用が更に落ちる事はないだろうけれど、それでもやはり落胆するのだろう。そしてその原因が「日記サイト巡回していたから」などと知られれば落胆が憤怒に変わるのは間違い無い。
嘘を吐くなら大きな嘘が良い。小さな嘘はそれを隠す為に更に嘘を重ねなければならないからだ。小さな嘘よりも大きな嘘の方が労力が少ないのだ。多少の真実が混ざっているのならば尚良い。そして必ず誰にどんな嘘を吐いたのかを覚えていなければならない。それが出来ないのならば嘘を吐くべきではない。
というわけで「未だ(やっていない。忘れていた。けれどこれからやる)。結果が出たら連絡する」とだけ伝える。丸括弧内は声に出していない箇所。嘘は疲れるから事実だけを。
僅かばかりとはいえ僕にも良心の呵責というものが在るようなので(そしてそれ以上に保身の為に)これから始めようと思う。

本日の整理
1時間5分。諦めそう。