宮古饅頭

両親が宮古島に行ったらしい。お土産が在ると言うので受け取るとシーサーの置物と宮古と焼印された饅頭。
饅頭?
想像も出来なかった。予想だにしなかった。僕は甘い物が好きなので饅頭そのものは嬉しい。しかし宮古島のお土産が饅頭。僕は地理が苦手なので詳しく知っているわけではないが宮古島は沖縄に近いはず。沖縄と言ったらチンスコウではないのか。何か親なりの意図が存在した結果なのかとも思ったが意図が理解出来なかったので「何故にチンスコウではないのか」と聞くと「チンスコウって何?」との返答。
え?
知らないらしかった。全国何処でも購入可能な物ではないだろうけれど知らないとは。少なくとも半世紀以上生きていて知らないとは驚愕に値する事実。沖縄に行った事がない僕だけれどその存在は知っている。そりゃ僕は甘い物好きだがそういう事を除いても大半の日本人が知っているのではないのか。大体、親は僕と同程度に甘い物好き。なのに知らなかった。どういった人生を歩んでたのかは知らないが何度も偶然が重なった奇跡のような結果だろう。身近でこんな奇跡に遭遇するとは思わなかった。
取り合えず親に甘い物好きを名乗る資格はないと伝えておいた。