表裏一体

前進するというのは、良くも悪くもエネルギーが必要で、リスクと責任が付きまとう。僕は常にエネルギーが足りないガス欠状態で、リスクが面倒くさく、責任が恐ろしいと考える。
前進するというのは、前進する方向を選ぶという事で、それは同時に前進しない方向を選ぶという事で、それは前進しない方向を捨てるという事。僕は何かを捨てるのが苦手だ。何時何処で聞いたのか忘れてしまったが無くしたものは戻ってくる可能性が在るが捨てたものは二度と戻ってこないと聞いた事が在り、僕はそれ以来、何かを捨てるというのにとても抵抗感が在る。
前進するというのは、どの方向性にしろメリットとデメリットが在る。僕はメリットを得たいと思わなくもないが、同時に同程度のデメリットを得るくらいならば両方とも要らない。
前進にしろ後退にしろ僕が方向を決定しないのにはもう一つ理由が在るけれどそれは目的と手段で。