遺伝子と環境

僕には弟と呼べる存在が居る。DNA検査までしたわけではないので親の言を信じるならばだが僕と弟は同じ両親によって誕生した。らしいのだけど、これが見事過ぎるくらい見事に似ていない。外見から内面まで。多分、幼かった子供の頃から今現在まで兄弟と思われた事は一度もないのではないだろうか。確認してないから自信は無いけど。同じような遺伝子を持っていても環境によって変化し差が出た典型的な例。違い過ぎて本当に遺伝子が同じかどうかさえ疑わしい。
外見もそうなのだが特に違うのは性格。自己に対する言及は信用出来ないという前提は放置するが、僕が方向性を持たず(持たないようにしている)非活動的なのに対して弟は前向きで活動的。僕は純粋な正義や悪の概念の存在を信じていないが弟は人間が個々に持つ信念こそが正義や悪だと信じているし、何よりも僕は不可能の存在を信じていて弟は信じていない。ついでに目的と手段に対する考え方も違う。
弟は決して正義感の溢れる存在ではないが「仲間には優しく敵には厳しく」という考え方をする人で、僕はその考え方を世間の荒波を生きぬくのに一つの理想かもしれないと思っている。「仲間を持たず敵にならず」という僕には一生真似出来ない方法。
ここまで前振り。個々に分けてという便利な方法で続く。便利が良いというわけではない(便利なればこそ気をつけなければならない事が在る)けれど、それなりに理解の補助程度には作用すると思う。補助が無ければ理解も危うい僕の頭。きちんと中身が入っているのか心配。