面白くも意外でもないもの

最近、続け様に「僕の周囲には君のような種類の人間は居ない」と言われた。僕のような種類の人間。一体全体どのような種類を指し示すのかは不明だけれど、僕の周囲の人間の周囲には居ない種類らしい。僕の周囲の人間が言うように自身を奇人変人と判断するのは易いが、当然ながら僕は受諾するつもりはないので幾つかの仮説を設ける。

  • 仮説1

僕の交友範囲が僕のような種類の人間の交友範囲と大きく違う。

  • 仮説2

僕以外の僕のような種類の人間は本性を隠している。

  • 仮説3

本当に奇人変人。
僕の個人的感想としては仮説1が濃厚だと思う。仮説2は確率が低過ぎると思う。皆が皆、本性を隠すなんて有り得ない。そのつもりでも多少の綻びが出るのが人間だし、誰もが誰も、全く本性を見抜けないなんて事も有り得ない。残るのは仮説1と3だけれど、仮説3は余りに安直だし正解として面白味が無い。という事で2が正解だと思うのだけれど、どうかな?と言ったら「仮説1は可能性が在りそうだけれど、可能性が在りそうというだけだよ。この場合、安直でも面白味が無くても仮説3以外の何物でもないね」と返された。


大抵の正論は面白味が無いけれど、これも正論なのだろうか。