開拓者

物事を徹底的に選択し決定的に決定しなければならない時、重要となるのは境界線を何処に設定するかではなく設定した境界線を越えられるかどうかだと思う。或る意味において外見を気にせず外聞を気にせず行動出来るというのは素晴らしい。そして、それは時に、または場によって必要な事だろう。
境界線。様々な境界線が在るけれど他人が設定した境界線を越える事は難しい事ではない。難しい事は自分で設定した境界線を越える事。自分で設定したからこそ難しい。
例えば日本社会には法律が在るけれど法律に縛られた日本社会帰属の人間など居ない。日本の法律に縛られているのではなく日本の法律を意識する自分に縛られているに過ぎない。だから軽犯罪ならば良いだろうと犯す人間も居る。それは法律そのものに縛られているからではなく法律を意識する自分に縛られているからに他ならない。
自分なりの故在って設定した境界線を越える事は難しい。それを越える事は或る意味では過去を越える事なのかもしれない。境界線付近までは難易度も高くないのだけれど。


だけれど境界線を越えたから良いというわけでもない。