最悪

誰にでも普遍的に存在するのかどうかは知らないけれど大抵の人間には存在すると思われる口癖。口癖とまでは言えなくとも口にし易い言葉や口にしがちな言葉というものは誰にでも在るのではないだろうか。
僕にも口にしがちな言葉が在る。それは「最悪」という言葉。
僕は特に最悪な場合なわけではなくても少しでも好ましくない状況だと「最悪」と口にする。状況だけではなく存在に対しても口にする。不思議な事に「最悪」という言葉は口にしても「最低」という言葉は殆んど口にしない。僕の知らない僕の法則が在るのかもしれない。
さて、シェイクスピアの言葉に「「今が最悪の状態」と言える間は、まだ最悪の状態ではない(「今が最悪の事態だ」と言える間は最悪ではない)」という言葉が在る。
最悪な状況。最悪な状態。最悪の事態。
僕の想像力では大した最悪内容を想像出来ないのが残念でならないが、その想像程度の最悪にすらなった事は殆んど無い。僕はこの格言を知っているので若しかしたら最悪の状況にならないように口にするのかもしれない。
昨日から頻繁に「最悪」と口にしているような気がするのだけれど、きっと今は最悪ではない。