直言

日帰りで伊東へ温泉に入りに行った。
僕は基本的に温泉が嫌いだ。これには理由が在る。
一つは温泉や銭湯などの大浴場の類が嫌いだから。複数の見知らぬ他人と一緒に風呂に入るという行為も嫌いだが、何よりも体を洗わないで風呂に入る人間が居るのがとても嫌だ。僕は湯船を体の温めるものだと考えている。決して体を洗うものだとは考えていない。だが時に体を洗わずに風呂に入る人間が居る。湯船の中を他人の垢や埃で汚されるとどうにも気持ち悪い。最悪な種類になると湯船の中で体を洗っている。これが僕にはとても不快で不満で不愉快だ。
もう一つは温泉の中には体が痛くなる種類が在るという事。どのような種類の温泉だと痛くなるのかは分からないが痛くなるものが在る。痛いといっても殴られたような痛みではなく染みるような痛み。この痛みは妙に継続するものでシャワーで流してもなかなか痛みが無くならない。今回の温泉は運が良かったのか痛くなかった。
このような理由で僕は温泉が嫌いなのだけれど今回は強行に押されたので止む無く行く事になった。そういえば今回の温泉は露天風呂ではなく野天風呂だったのだけれどどう違うのだろう。
行きは海沿いの道を進んだのだけれど、帰りは一緒に行った人間の美味しいビールが飲みたいという欲望により御殿場に寄ったので伊豆スカイライン芦ノ湖スカイライン箱根スカイライン→御殿場高原ホテルという遠回りをするはめになった。景色は日本ではなく西欧の田舎みたいで良かった。けれどビールが嫌いで更に復路に運転役となった僕は当然飲んでいない。すっかり湯冷めしただけ。