普段の僕は余りテンション(此処で言うテンションは緊張ではない)が高い方ではない、というか低いと思われる。高い、普通、低いという括り方をした場合、低い方に分類される自信が在る。要らないけど。けれど友人と共に居る時に相手に合わせてテンションを上げようとするくらいの気遣いが出来ないわけでもない。その程度の余裕は所有していたい。多々無くすけど。そんなわけでテンションが普通の人と会う時には多少高く、テンションが高い人と会う時には無理矢理に高く高く上げようとする。相手が高過ぎてどうしようもないなと思う時にはむしろ通常のテンションになってしまうのだけれど、それはさておき個人的には頑張っているつもりだ。無駄なのかもしれないが。
で、先日携帯に連絡が在った。テンションが高い友人から。着信を確認した瞬間から無理矢理テンションを上げつつ電話に出る。何の為に電話をかけてきたのか判断出来ない程に長々と多種多様な会話をした。
この友人はテンションが高いだけでなく声も大きい為に耳が痛くなり(テンションと声の大きさは比例してるのかもしれない)、僕もそれに合わせようと声を大きめに出していたら喉まで痛くなりつつもテンションを維持ながら会話を継続していたら、友人が「君ってテンション低いよね。もう少し若者っぽくテンション上げたら」と言った。
馬鹿な。こんなにも上げているじゃないか。
そりゃ確かに僕は元々テンションが低い方だろう。しかし少なくとも友人と居る時には多少とはいえ頑張っているつもりだ。しかもこの友人と話している時は僕的に最高と言ってもいい。テンションの高さが。にも関わらずその言葉。なんて事を言うんだ。後、若者って全然関係無い(僕が若いかどうかは別問題)。
僕がやむなく無理にテンションを最高にしてる事を伝えると「低い。それで上げてるつもりなの?」と返された。肯定するしかないので「うん」と返事をするとその後、説教された。
僕この友人と話していると必ず説教されるのだけど知らぬ間に怨恨の念でも持たれているのだろうか。がらっぱちで素っ気無い優しい嘘吐き。こんな愉快な人は敵にするより友人の方が絶対楽しいのだから怨恨を持たれるよう真似はしていないはず、なのだが自信は無い。賢い人なので僕が余りに未熟に見えて説教せずにいられないだけかもしれないけど。というかそうであって欲しい。