僕は記憶力があまりよろしくない。はっきり言うと悪い。
で、僕の周囲の人達もそれを分かっているので僕を誘うのはわりと予定日に近くなってからである事が多い。それ自体は構わないんだけど、さすがに今日とか明日とか言われると考えてしまう。ゆっくりしようと思ってた日に出かけるのは精神的に大変な準備と時間を要するからだ。要約するとめんどくさい。元々だらだらしたいという欲求は僕の中でかなり上位に位置し、これを上回るものは多くない。だから今日とか言われると大抵断ってしまう。
しかし何事にも例外が在るように僕のこの状況にも例外は在る。
それはお酒。というか酒宴。
僕はお酒が嫌いではないが無茶苦茶好きというわけもでもなく強くもない。しかし酒宴と言われると当日であろうと参加してしまう。僕は楽しげな酒宴の雰囲気が好きなのだ。
勿論、酒宴にだって色々な種類が在って悲しいものや憤りのものも在るが、それらは苦手だ。話を聞く分には問題無いのだが、僕が周囲に向かって不満や悲嘆を吐き出しそうになる事が稀にあるからだ。僕は僕の事如きで他人を巻き込みたくないし、せめてその範囲を最小限に留めたい。
幸いな事に僕の友達は楽しく酒を飲む人が多い。そういう人達と酒宴という場に居ると楽しい気分になれる。

つまりは明日の酒宴が楽しみというお話。